QOLの向上×社会貢献。
社長たちの思いが
生み出した
シェアハウス

障がい者支援型シェアハウス「GREENROOM 小田原」

“生活の質の向上に貢献し、明るい空間を創造します”を理念に掲げるGreen-Room株式会社の野伏社長。“地元に貢献したい”という思いから、野伏社長の思いを実現した中城建設株式会社の結城社長。そんな社長たちの熱い思いがシナジーを生み、3年がかりで「障がい者支援型シェアハウス」が完成しました。“人々の生活”に深く携わる社長たちの「思いのデザイン」をご紹介します。

Q 今回なぜこのようなプロジェクトがはじまったのですか?

── 野伏社長・結城社長の会社の簡単な紹介も合わせてお教え頂ければ幸いです。

野伏社長 整骨院・整体院・訪問医療マッサージ・リラクゼーション・エステなどを展開しているGreen-Roomは、16名の視覚障がい者を雇用しています。“お客様の生活の質だけでなく、従業員の生活の質も向上させたい”そんな思いをきっかけに、家庭的な住まい、グループホームの運営を考え始めました。

── というGreen-Roomの野伏社長。3年前から物件探しを始めるものの、なかなかうまく話が進まなかったそう。帝国データバンクを通してN’sCreateと出会い、建築・大工から内装仕上、水道施設工事業、不動産賃貸事業と幅広く事業を展開している中城建設の結城社長とのご縁がつながりました。

野伏社長 私の思いを熱弁させていただき、“オーナーさんを紹介してください!”という話をしたんです。

結城社長 そうですね。弊社では老人施設やクリニックの建て貸しをしていたので、野伏社長のイメージされている障がい者施設もできるかなと思っていました。しかし、助成金や借り上げ金など実際に組み立ててみると、老人施設の方が利回りがよい。なかなか難しいところからのスタートでしたね。

── オーナー様が建物を建て、それをグループホームとして借りる形式では、建設費用を負担するのはオーナー様。借入金の返済や建物の維持費などを考えると、家賃が高く入居率のよいほうが、メリットが大きいと判断されます。

そんな中、どのようなきっかけで、障がい者のグループホームが実現できることになったのでしょうか。

結城社長 弊社は祖父が起業して約70年。戦後の焼け野原になってしまった仙台の復興から始まっています。街が成熟してきた中で“行政だけでは解決できない問題”に取り組んでいかなきゃいけない、仙台に恩返しをしたいという思いから提案は続けていました。しかし、大きな施設をつくるとなると、オーナー様の了解だけでなく近隣住民の了解も得なければなりません。そこで、中古物件のリノベーション に目を向けることになりました。

すでに建っている物件に手を加えるのであれば、新築するよりも費用は抑えられます。耐震補強や消防設備の設置など、新築と遜色ない形まで持って行くことで、野伏社長が念願だった「障がい者のグループホーム」が完成することになりました。

Q 今回の施設の内容を教えてください。

── 施設運営のこだわりや、御社サービスの、強みなどを教えてください。
今の事業を通してどんなことをしたいか?など織り交ぜて教えてくださいませ。

野伏社長 一軒家なんですが、こんな大きな物件よく見つかったなと。おかげで、居室が10部屋とショートステイ用の部屋が取れました。

── とおっしゃる野伏社長。グループホームの詳細を伺いました。

野伏社長 今回完成した物件は、日中支援型グループホームです。24時間職員を配置することで、働きに出るのが困難な人も支援できるようになっています。夜勤は2人いて見回りができ、日中は生活支援員が必ずいる。温かい食事を3食提供する、家庭的な生活空間になっています。

野伏社長 通常は家賃4~5万円ほどの物件が多いようですが、今回の物件は3万7千円ほどで募集予定です。食事代も1食300円くらい。住み心地のよい家だけでなく、健康的な食生活も提供できるようになっています。

結城社長 障がいをお持ちの方がマンションを借りる際、一部屋に何人かで住むものなんですか?

野伏社長 一人ですね。今回のグループホームも一人一部屋です。

結城社長 今回で行くと、一軒家の中で10人のコミュニティが生まれるわけですね。

野伏社長 そうですね。出かけないで家にいたり、独身でコミュニケーションが少なかったりという人も、ここに入居することで住環境の質が上がり、食生活が改善され、コミュニティも生まれる。生活の質が上がってくれると思っています。

── 障がい者のグループホームは、入居者の親御さんの安心にもつながるのだとか。

野伏社長 親子で一緒に住んでいても、親がいなくなった後、子どもが一人で生活できるかという親の不安も大きい。まだ親がいる状態で子どもが安心できる住まいを確保できることは重要なんじゃないでしょうか。

結城社長 仕事もして、共同生活の場でコミュニティの中で暮らして。親御さんと一緒に今まで住んで通勤していたものが、親御さんの手を離れる。本当の意味で自立するという感じですね。

── 快適な住まいを手に入れることで、入居者が笑顔になり、親御さんの安心につながる。グループホームを中心に、“生活の質の向上”が波及していくようです。

Q プロジェクトに始まったきっかけストーリーを教えてください。

── 障がい者施設の現状と施設が増えない理由など運営者側の理由と老人施設や、医療施設など手掛ける中城建設様側からのお話をお教えくださいませ。

結城社長 ニーズはあるものの障がい者向け施設が増えない理由のひとつは、街や地主様、建てる人、土地を売る人の理解が広まっていないからだと思います。そして、コストの問題もある。こういった施設をどんどんつくっていかなきゃいけない時代になったんだなと思いますが、高齢者が暮らす施設もまだ足りていない。そのため、高齢者施設と障がい者施設が比べられてしまうのが現状です。

野伏社長 高齢者住宅だと供給率40%といわれていて、障がい者施設だと10%程度。NPOや社会福祉法人が運営している障がい者施設が多く、住宅地の奥にあるどんよりとした一軒家に住んでいたり、あまり環境がよくないこともあるんです。

結城社長 10%しか供給できていないうち数%には“ちょっとどうなんだろう”という環境があるわけですね…

野伏社長 民間が参入することで“Green-Roomさん何やってんだ”といわれることもありますね。でも、今回結城社長にいろいろご支援いただいて、とても明るい施設ができた。心身ともに明るく健康に、社会で活躍していただいて、親御さんにも安心を届けられたらいいですね。

── 障がい者のグループホームという今回のプロジェクトをきっかけに、新たな展開も考えていらっしゃるようです。

Q 苦労した点を当社での対応でよかったポイントなど教えてください

── 事業を始める準備や、目に見えない部分、その他、苦悩したけどこんなことは気を付けておけばよかったなど色々とあれば教えてくださいませ。

野伏社長 “これだけの規模の施設なのでつくるのが大変なんじゃ…”というご意見もあるかもしれませんが、一番苦労したのは物件探しでして。物件が見つかってからは何も苦労はありませんでした。消防関係や仙台市役所など一緒に行っていただいて、ワンストップで全部やっていただけました。苦労なく、助かりました。

── 周囲の理解を得られて物件が見つかれば、より多くの障がい者グループホーム建設が実現できそうですね!

Q 今後どんなことを考えていますか?こんなことしたい!など教えてください。

── GREENROOM 様 ( 事業運営会社様 ) としてのお話
更に今後それを支援する中城建設様側でのお話をお聞かせくださいませ。

野伏社長 一口で“障がい”といってもいろいろなケースがあります。今回のグループホームは精神・知的障がい者の男性が対象だったのですが、今後は、視覚障がいに理解ある人が働いている視覚障がい者専門のグループホームだったり、目と耳の両方に障がいをもつ盲ろう者にも対応できるグループホームをつくっていきたい。

障がいを分けて、それぞれに適した対応ができる、より良い住まい、住みやすい環境をつくっていきたいと思っています。

── さらなる展開を考えている野伏社長の目標は広がります。

野伏社長 まずは100床やって実績を出し、500床くらいに増やして業界に風穴をあけたいですね。

結城社長 まだまだ10%の供給率で90%の人たちが待機している状態です。野伏社長の思いをサポートするために、弊社では“不動産特定共同事業”の認可を取得しました。これは、不動産を証券化できるという免許です。今回の案件をファンド化してみようと考えています。

── ファンド化とは、投資家から資金を集めて運用し、運用利益を出資額に応じて配分するというもの。今回のグループホームでは次のように考えているそうです。

結城社長 今回のグループホーム事業を1口100万円に小口化し、事業に賛同してくださる不特定多数の人に投資していただこうと思っています。そうすることで、“投資する人には年に1回の配当”というメリットが生じます。野伏社長にとっては、資金を集めながら施設を建てられる、つまり、途中で資金がショートしたり、予算オーバーで建てられる施設が限られる心配も減ります。
そして何より、多くの人に“障がい者グループホームが足りない”という社会問題を知ってもらえるきっかけになるのではないでしょうか。

Q 最後に何かメッセージあればコメントをください。

野伏社長 まずは入居者に満足していただいて実績を残し、この物件をきっかけに500床まで増やして行きたいと思っています。なので、たくさんの方にファンドに参加していただきたいなと思っています。

結城社長 記念すべき1棟目が稼働していくわけですから、投資家さんや銀行の方など賛同してくださった方に“こういう施設だよ”というのをお見せできればと思っています。また、運営する中で新たに賛同してもらえる人が増えれば、2棟目、3棟目につながったり、駅近で環境のよいところに施設が立てられたりするようになるのではと思っています。

── よりよい環境に物件を建てることで、配当の大きな収益物件になることも考えられます。人々のニーズを集め、社会問題を解決していこうという社長たちの今後の取り組みに、ぜひ注目してください!

N’sCreate.から、取材を終えての振り返り。

住まいを考える、住まいを探す、住まいを作るということは自分たちがどんな暮らしをしたいのか?どんな空間にいたら居心地がいいのか?色々と自分たちの好き、嫌いを見つめなおすところから、はじまるものだと思っています。

こだわりの詰まった住まいとは?
実際にお住まいになったお客様のお宅を見学したり、お話を聞いたりすることも
自分達では見えない住まいへの新たな発見があるかもしれません。
リノベーション住宅の良さを体感してみたい方は気軽に見学会やオープンハウスに足を運んでみてください。